「金沢を彩る」は金沢の旅館のとやが提案する金沢観光旅行です。
金沢の味わい、風情、美しさ、豊かさ、伝統深さなど
金沢の魅力や伝統工芸について、旬な情報を皆様に発信するコーナーです。

金沢旅行を露天風呂付き客室で楽しむ。
特別な日を上質に彩る高級旅亭の温泉旅

金沢旅行を露天風呂付き客室で楽しむ。特別な日を上質に彩る高級旅亭の温泉旅

みなさんは、金沢に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
日本海に面しているため、海の幸の印象が強いという人も多いですが、金沢は温泉地としても有名です。
そこで、今回は金沢旅行を検討している人向けに金沢の温泉、そして露天風呂付き客室の旅館の情報を紹介します。
温泉のみならず、金沢の魅力を余すことなく知ってもらえるように、有名な観光スポットや食事、伝統工芸なども取り上げるので、ぜひ最後までご覧ください。

金沢旅行の楽しみ

金沢は、石川県のほぼ中心にある都市です。
戦国時代に加賀一向一揆の拠点として金沢御堂が築造され、その周りに町がつくられたのが金沢の始まりとされます。
1871年の廃藩置県後は、県庁所在地として行政、文化、経済の中心として発展を続けてきました。2016年には北陸新幹線が開通したことでアクセスがよくなり、観光地としても人気が高まっています。
金沢は、美味しい和食と美しい伝統工芸、そして地元民をはじめ国内外の観光客からも愛される温泉文化が楽しめるのが魅力です。
金沢のそれぞれの楽しみについて、もう少し詳しくみていきましょう。

貸切露天風呂

貸切露天風呂

豊富な温泉文化

金沢には、豊富な温泉文化があります。
金沢の温泉として山代温泉や山中温泉、片山津温泉、粟津温泉、湯わく温泉、和倉温泉などの名前が挙げられますが、とくに知名度が高いのは、やはり粟津温泉でしょう。
粟津温泉は北陸最古の温泉として知られており、その起源は718年です。
粟津温泉は、金沢より電車で30分、車で40分とアクセスも良好です。
また、粟津温泉にある宿は、すべて自家堀源泉のため、宿によって異なる泉質や泉温の温泉が楽しめます。
ちなみに、鎌倉時代後期の1311年に、この地で創業したのが現在の高級旅亭懐石「のとや」です。

のとや創業七百年の歴史はこちら Click
広々とした空間の女性大浴場

広々とした空間の女性大浴場

美味しい和食

金沢では、美味しい和食が楽しめます。
石川県に面する日本海は暖水性と寒水性、両方の生物が集まっているため、海の幸の宝庫です。
潮境ができる海域は豊かな魚場といわれており、金沢でも新鮮な魚介類が水揚げされています。
そんな金沢は、季節によって異なる海の幸が味わえるのも魅力です。
たとえば、春はホタルイカや毛ガニ、夏は天然岩牡蠣、秋は甘エビ、そして冬は加能ガニ、香箱ガニが旬の食材として現地の人にも広く親しまれています。
また、手頃なお値段の料理からコース料理が楽しめる割烹まで、旅行する人の予算やニーズに合わせて選ぶことも可能です。

日本海の新鮮な海の幸

日本海の新鮮な海の幸

伝統工芸

金沢旅行の楽しみとして、伝統工芸も挙げられます。
伝統工芸とは、長い歴史のなかで現地の人々の暮らしを支え、愛用されてきた技術のことで、伝統工芸の技術によって生み出されたものを伝統工芸品と呼びます。
勘違いされやすいですが、芸術的な価値があるかはあまり重要ではありません。
日本各地に伝統工芸は存在していますが、金沢にも加賀友禅をはじめ、輪島塗や九谷焼など、魅力的な伝統工芸が数多くあります。 伝統工芸品は専門店やお土産屋で購入するだけでなく、工芸体験に参加して自分でつくることも可能です。

金沢伝統工芸 金沢水引

金沢伝統工芸 金沢水引

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観光スポット

金沢21世紀美術館や兼六園など、個性豊かな観光スポットが楽しめるのも金沢の魅力です。
また、金沢は第二次世界大戦の際、京都や奈良と同じく戦火を免れた都市として知られています。
そのため、ただ街を歩いているだけでも、歴史的な建造物や街並みを楽しむことが可能です。
たとえば、金沢にある浅野川の東岸に位置するひがし茶屋街は、なんと文政3年、1820年に形成されています。
時折聞こえる太鼓や三味線の音に耳をすましながら散策すれば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえるでしょう。

金沢三茶屋街「ひがし茶屋街」

金沢三茶屋街「ひがし茶屋街」

個性豊かな加賀温泉に浸かる

金沢をはじめ、石川県にはさまざまな温泉地があり、現地の人はもちろん、県外や海外の旅行客からも高い人気を誇っています。
そんな温泉地のなかでも、とくにおすすめしたいのが加賀温泉です。

個性豊かな加賀温泉に浸かる

個性豊かな温泉に浸かる

加賀温泉の種類と特徴

加賀温泉では個性豊かな4つの温泉、粟津温泉、片山津温泉、山代温泉、そして山中温泉が楽しめます。それぞれの温泉の種類や特徴について解説するため、順番にチェックしてみましょう。

加賀温泉の種類と特徴

加賀温泉の種類と特徴

粟津温泉

粟津温泉は「加賀温泉といえば粟津温泉」と答える人がいるほど、高い人気と知名度を誇る温泉です。
開湯から1300年の歴史を誇り、加賀百万石の地盤を固めた加賀藩三代藩主、前田利常にも愛された温泉として知られています。
温泉は無色透明、そしてきめ細やかな肌触りが特徴です。純度100%のナトリウムを含む芒硝泉で、古来より切り傷ややけど、解毒作用に働く名湯として知られてきました。
芒硝泉は血管拡張作用に優れており、血液循環が原因の慢性病である神経痛をはじめ、高血圧症や筋肉痛、痔疾などに効果があります。
また、新陳代謝を促進し、全身の細胞を活性化させることで肌を若返らせるため、高い美容効果も期待できるでしょう。
口に含むとほのかな塩の香りと酸味が感じられるため、飲用として利用する人もいます。

片山津温泉

柴山潟の湖畔の眺めとともに楽しめる温泉が、片山津温泉です。
片山津温泉が見つかったのは1635年頃のことでしたが、当時は技術的な問題もあり水中にある湯源を確保できませんでした。1876年に大規模な埋立工事が実施され、ようやく温泉の実用化に成功します。
1877年に片山津最初の温泉旅館が開業すると、以後温泉街として大きく発展しました。
片山津温泉は、ナトリウムとカルシウムが含まれる塩化物泉で、刺激が少ない泉質が特徴です。保温効果があって湯冷めしにくく、女性に多い冷え性にも効能があります。これは温泉に含まれている塩化物が湯から蒸発しにくく、肌に付着しやすいからです。そのため、温泉から上がった後も皮膚が乾きにくく、保温効果があるといわれています。
また、血行促進効果や神経痛、関節痛の緩和、高血圧症の改善にも効果が期待できるでしょう。

山代温泉

山代温泉とは、1300年の歴史を誇る古湯です。
725年に行基という名の高僧が霊峰白山へ修行に向かう途中、一匹の烏が山代温泉で羽の傷を癒やしている様子を見つけたのが、山代温泉の始まりといわれています。そのため、烏の湯とも呼ばれ、親しまれてきました。
江戸時代の頃には総湯と呼ばれる共同浴場を中心に町がつくられ、周囲には多数の温泉宿が立ち並んでいたそうです。ちなみに、過去には与謝野晶子をはじめ、泉鏡花や北大路魯山人など、文人墨客も足を運んでいます。
山代温泉はひとつの温泉でありながら、さまざまな泉質を持っているのが特徴です。効能も幅広く、関節リウマチや皮膚乾燥症のような身体的な不調から、自律神経不安定症やうつ病のような精神的な不調まで効果が期待できます。

山中温泉

四季折々の美しい渓谷の眺めと一緒に温泉が楽しめるのが、山中温泉です。
開湯から1300年の歴史を誇り、1690年には松尾芭蕉が弟子の曾良をともなって日本各地を旅した際に訪れ、山中温泉を有馬、草津と並ぶ名湯と讃えたといわれています。
山中温泉にあるゆげ街道には、山中漆器や九谷焼などの伝統工芸品を扱うギャラリーが多く軒を連ねており、温泉のみならず、観光が楽しめる点も魅力です。
泉質はカルシウム、ナトリウムが含まれた硫酸塩泉で、肌を柔らかくし、角質を除去する効果があります。
そのため、美肌効果をはじめ、皮膚の清浄作用や抗アレルギー効果も期待できるでしょう。
ただし、刺激が強いため敏感肌の人は長時間湯船に浸からないようにしてください。
また、神経痛や筋肉痛、関節痛にも効果的なほか、飲用としても利用可能です。
飲用の場合、胆石や慢性便秘症、肥満などに効果があるとされています。

湯巡りも楽しめる温泉地

加賀温泉はさまざまな泉質の温泉が複数あるため、湯巡りを楽しむ人も多いです。
湯巡りとは、その名のとおり複数の温泉を回ることを指します。
雰囲気や効能の異なる温泉を複数経験し、自分の贔屓の温泉を見つけるのも、湯巡りの楽しみのひとつです。
ただし、湯巡りで多数の温泉に入ると、湯あたりになる場合があります。
湯船に浸かっているときに湯あたりになると、重大な事故につながる可能性もあるため、食欲不振やだるさを感じた場合は、すぐに湯巡りを切り上げ、十分な休憩と水分補給を行ってください。
また、美肌効果のある複数の温泉に浸かると、刺激の強い湯に肌が負けてしまい、湯ただれと呼ばれる症状を引き起こすときがあります。

露天風呂付き客室の旅館選びのポイント

金沢を満喫するのであれば、露天風呂付き客室の旅館がおすすめです。
しかし、金沢にはさまざまな旅館があるため、何を基準に宿を選べばよいかわからず、滞在先の旅館がなかなか決まらない人もいるでしょう。
その場合は、以下のポイントに注目しながら旅館を決めるのがおすすめです。

かけ流し温泉であるか

露天風呂付き客室の旅館を探す際は、かけ流し温泉か必ず確認しましょう。
かけ流し温泉とは、新しい源泉を常時浴槽に注ぎ続けて、あふれさせている状態の温泉を指します。
源泉かけ流しは源泉をそのまま持ってきているため、源泉本来の成分が薄まっていません。
そのため、泉質特有の色をはじめ、香りや肌ざわりなどが楽しめます。
また、温泉の効能や効果を得やすい点も魅力です。
保温効果や血管拡張作用なども持続しやすいため、温泉の効果をダイレクトに感じられるでしょう。
ただ注意していただきたいポイントとして、温泉地や自家源泉がない旅館では、共同源泉から温泉を引っ張るため、どうしても湯質が劣化しやすいことが挙げられます。
しかし、旅館の敷地内に自家源泉がある旅館は、いつでも新鮮な温泉を提供できます。
高級旅亭懐石「のとや」では、敷地内に2本の自家源泉があるため、いつでも新鮮な温泉を楽しむことが可能です。

源泉かけ流しの露天風呂付き客室

源泉かけ流しの露天風呂付き客室

料理の質は優れているか

旅館の料理の評判も、事前にチェックしておきましょう。
食事は、旅行における大きな楽しみのひとつです。
美味しい料理は旅の疲れを癒してくれますし、食事をとおして地域の歴史や文化も学べます。
何より、金沢は美味しい食材に恵まれた場所です。
旅館探しの際は、地元の食材や伝統料理を積極的に提供しているかも気にしましょう。
ちなみに、高級旅亭懐石「のとや」では京都の懐石料理から影響を受けた、金沢懐石料理を提供しています。

のとやでご提供している懐石料理

のとやでご提供している懐石料理

(上の画像は、のとやでご提供している懐石料理のお写真になります。)
日本海で獲れたブリや鯛、カニ、エビなどを贅沢に使用しており、見た目の美しさにもこだわっているのが特徴です。

美味しい和食に舌鼓を打つ

金沢では、さまざまな味覚が楽しめます。
食事は、旅を豊かにしてくれる存在です。
現地で美味しい料理を食べれば、より旅の思い出を素敵なものにしてくれるでしょう。
そんな金沢おすすめの食事は、以下のとおりです。
現地で食事をする際は、ぜひ参考にしてください。

金澤懐石で特に有名な治部煮料理

金澤懐石で特に有名な治部煮料理

新鮮な海の幸に恵まれた土地

すでに述べているように、金沢では新鮮な海の幸を堪能できます。
石川県の沖合は、暖流である対馬海流と、寒流であるリマン海流が交わるエリアで、海底には栄養豊富な日本海固有水と呼ばれる、特異な海水が存在しているのが特徴です。
結果、石川県の沖合は暖水性と冷水性の多種多様な魚介類が生息する、天然の好漁場となっています。
また、石川県は雨量が多く、かつ山と海が近いため、里山の豊富な栄養分を含んだ雪解け水や雨水が海へと流れ込み、エサとなるプランクトンや小魚が多数生息している点も、好漁場を形成する要因です。
金沢で味わえる海の幸のなかでも、特別高い知名度を誇っているのは、やはり香箱ガニでしょう。
香箱ガニはメスのズワイガニのことで、金沢を代表する冬の味覚です。
小ぶりで身の部分が少ないですが、トロリとした食感と濃厚な味わいの内子を味わえば、あなたも香箱ガニの魅力の虜になるでしょう。

加能蟹 活蟹懐石

加能蟹 活蟹懐石

鴨肉やステーキをはじめとする山の幸

金沢は、山の幸にも恵まれています。
たとえば、鴨肉は金沢の伝統料理にも使用される食材です。
明治時代以前の日本では、四足の動物を食する習慣がほとんどなく、金沢で暮らす人々にとって、鴨肉はタンパク質源として大変重宝されていました。
そんな鴨肉を使った金沢の伝統料理が、金沢鴨の治部煮です。
だし汁にしょう油やみりん、砂糖、酒をあわせて甘めに煮た金沢鴨の治部煮は、寒い冬にぴったりの料理といえるでしょう。
また、ステーキ専門店も多く、石川を代表する能登牛をはじめ、さまざまな国産牛を楽しむこともできます。

金沢鴨の治部煮

金沢鴨の治部煮

金沢鴨の治部煮はこちらから Click

金沢ならではの郷土料理

金沢では、さまざまな郷土料理が味わえます。
代表的な郷土料理のひとつが、高級旅亭懐石「のとや」でも提供している押し寿司です。
押し寿司とは、祭りや祝いの日に食べられる郷土料理で、ほどよい酸味が食欲をかき立ててくれます。
金沢市では酢でしめた魚と酢飯、紺のりを木枠に重ね入れ、一晩押して寝かせたものが一般的です。
また、金沢市が認定するブランド野菜、加賀れんこんをすりおろし、具材を加えて混ぜた蒸し料理である、はす蒸しも人気があります。
縁起物として正月料理に欠かせない存在で、蓮根と包み込んだ魚の旨味が調和した、やさしい味が魅力です。

加賀れんこん

加賀れんこん

伝統工芸の美しさに触れる

金沢には、さまざまな伝統工芸があります。
これは江戸時代に加賀を治めていた藩主が、徳川幕府対して感謝の気持ち、そして江戸幕府に歯向かう意思がないことを示すために、伝統工芸に力を入れていたためです。
そのなかでも、とくに知名度が高い伝統工芸について解説します。

職人の技術が必要な 『折上格天井』

職人の技術が必要な 『折上格天井』

加賀友禅

最初に紹介するのは、京都の京友禅、東京の江戸友禅と合わせて、日本三大友禅と呼ばれることもある加賀友禅です。
加賀の国に既にあった梅染という染め技法を原点とし、魅力ある美しく新しい模様が生み出されています。
加賀友禅の特徴は、加賀五彩といわれる臙脂、藍、黄土、草、古代紫などの色を基調にして描かれる、花や植物、風景など自然をモチーフにした写実的なデザインです。
ほかの友禅と比較すると落ち着いた色調で、武家風の気品があるといわれています。
また、ぼかしや虫食いと呼ばれる技法が多く使用されているのも特徴です。
これらの技法によって、加賀友禅に描かれた柄に立体感やリアリティが生まれます。
高い技術とその優美な模様は今現在も継承されており、加賀友禅に魅入られたファンも少なくありません。

加賀友禅

加賀友禅

金沢の伝統工芸加賀友禅はこちらから Click

九谷焼

続いて紹介するのは、九谷焼です。
九谷焼とは茶人としても知られる加賀藩主、前田利治のもとで作り始められた磁器のことで、 陶石の産地となった九谷村にちなんで、九谷焼と呼ばれるようになりました。
1701年頃に一度生産がストップしており、この時期以前に生産されたものを古九谷といいます。
1806年に九谷焼の生産が再開されますが、約100年の間、 なぜ九谷焼の生産が中止されていたのかは、よくわかっていません。
金沢九谷は細密画と盛絵の具、そして独特の赤が特徴です。
山水、花鳥など絵画的で大胆な上絵付けによる装飾が美しく、窯によって作風が異なります。
そのため、皿や茶碗として利用するのはもちろん、お土産や装飾品としても人気が高いです。

五名の若手九谷作家の作品

五名の若手九谷作家の作品

九谷焼五彩と金沢懐石はこちらから Click

金沢和傘

金沢和傘とは、金沢でつくられている和傘のことです。
最盛期には100軒以上の和傘屋が金沢に存在していましたが、洋傘の普及によって和傘の製造は激減しています。
現在金沢和傘の制作を行っているのは、1896年創業の松田和傘店のみとなっています。
金沢和傘の特徴は、雨や雪の重みに耐えられる丈夫な構造、そして美しさを兼ね備えている点です。
そのため、現在では和傘の購入者の9割が県外、および外国人となっています。
観光客向けにミニ傘つくり体験も実施されているため、興味を持った人はぜひ参加してみてください。

金沢和傘

金沢和傘

輪島塗

福島の会津塗、和歌山の紀州塗と合わせて、日本三大漆器と称されるのが輪島塗です。
その名のとおり石川県輪島市で作られている漆器で、重要無形文化財にも指定されています。
原料となる漆の木や、器のベースとなるケヤキやアテの木が豊富にあることから、輪島塗が発展しました。
起源は諸説ありますが、現在の輪島塗に近い形態になったのは1630年頃といわれています。
輪島塗は見た目の美しさのみならず、傷んでも修理が可能な点が特徴です。
そのため、世代を超えて長く、そして大切に使用されています。

輪島塗

輪島塗

金沢金箔

金沢金箔とは、金沢周辺で生産されている金箔のことです。
第二次世界大戦中に金属類の使用制限によって一時壊滅状態になりましたが、戦後に復活し、現在では全国における金箔生産量の99%以上を金沢金箔が占めています。
箔づくりには、純金に微量の銀、銅を加えた合金が使用されており、10円玉ほどの小さな金合金をたたみ一畳ほどの大きさまで均一に、しかも輝きを失うことなく延ばす技術は、神業といっても過言ではないでしょう。
製造された金箔は漆工芸をはじめ、仏壇仏具や織物、九谷焼など、さまざまな分野で利用されています。

建築様式

金沢は、戦火を免れた数少ない都市のひとつです。
そのため、現在でも伝統的な建築物が多数残されています。
代表的なものが、美しい出格子と、2階を高くして座敷を設けた構造が特徴の茶屋建築です。
多くの茶屋建築が建ち並んでいるひがし茶屋街は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
かつてわずかな上流町人にのみ許された社交の場で、当時の雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

金沢三茶屋街「ひがし茶屋街」

金沢三茶屋街「ひがし茶屋街」

古きも新しきも備えた観光スポット

金沢には、さまざまな観光スポットが存在しているため、幅広い世代が楽しめるでしょう。
そんな金沢のおすすめ観光スポットを、いくつかピックアップして紹介します。

兼六園の紅葉

兼六園の紅葉

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館とは、金沢にある現代美術館で、展覧会をはじめ、定期的にイベントが開催されています。
そんな金沢21世紀美術館に展示されている作品のなかで最も有名なのが、アルゼンチン出身の現代アーティストである、レアンドロ・エルリッヒが制作したスイミング・プールです。
まるでプールのなかにいるかのような体験ができる作品で、SNS映えする場所として高い人気を誇ります。
ちなみに、スイミング・プールの地下部へ入場するためには事前予約が必要なため、写真撮影をしたい人は注意しましょう。
スイミング・プール以外にも、館内では感性を刺激するさまざまな展示物を鑑賞できます。
ミュージアムやレストランも併設されているため、旅の予定を立てる際は時間に余裕を持たせるとよいでしょう。

レアンドロ・エルリッヒ金沢21世紀美術館『スイミング・プール』

レアンドロ・エルリッヒ金沢21世紀美術館『スイミング・プール』

兼六園

金沢旅行をするなら、必ず足を運んでおきたい観光地が兼六園です。
石川県金沢を代表する庭園で、茨城にある偕楽園、そして岡山にある後楽園と合わせて、日本三名庭と呼ばれています。
江戸時代を代表する池泉回遊式庭園で、総面積は11.7万平方メートルあり、日本最古の噴水をはじめ見どころがたくさんあるため、老若男女問わず多くの人が楽しめるでしょう。
訪れる季節によって異なる光景を見られるのが魅力ですが、とくに紅葉の時期、11月中旬から12月上旬にかけて訪れるのがおすすめです。
紅葉の季節の兼六園は冬支度の雪吊りの準備もしており、霞ヶ池に写る紅葉と雪吊りが幻想的な光景を生み出しています。

ひがし茶屋街

金沢には3つの茶屋街がありますが、そのなかでも最も人気が高いのが、ひがし茶屋街です。
ひがし茶屋街は、季節天気に関係なく常に風情ある街並みが魅力で、北陸新幹線開業以来、新しいショップやカフェも登場しています。
路地裏も含めて、散策にはもってこいのエリアといえるでしょう。
ちなみに、ひがし茶屋街にある志摩と懐華樓では、 有料で江戸時代に建てられたお茶屋の内部の見学が可能です。
志摩は、日本で唯一国の重要文化財に指定されているお茶屋で、建物のなかには寒村庵という茶房があり、金沢の伝統的な和菓子と抹茶が味わえます。
ひがし茶屋街にある、ほとんどの店の営業時間は10時〜17時のため、旅行のスケジュールを立てる際は注意しましょう。

ひがし茶屋街

ひがし茶屋街

武家屋敷跡

金沢旅行の際は、ぜひ武家屋敷跡にも立ち寄ってください。
武家屋敷跡は、かつて中級武士だけが住むことが許された住宅街です。
伝統環境保存区域および景観地区に指定されており、現在でも土塀や石畳の小路、豪壮な武家屋敷が当時の姿のまま残されています。
そんな武家屋敷跡で、庭園と屋敷を一般公開しているのが、加賀藩士として十一代仕えた野村伝兵衛信貞の屋敷、通称野村家です。
樹齢400年を超える太いヤマモモの枯れ木や大雪見灯篭、さくらみかげ石の大架け橋などが見事なバランスで配置されており、小規模ながらも風流な雰囲気を楽しめます。
武家屋敷跡は一般の人も多く暮らしているエリアのため、観光する際は騒音に注意してください。

金沢 長町武家屋敷跡

金沢 長町武家屋敷跡

長町武家屋敷跡散歩を楽しむはこちらから Click

金沢を楽しむなら高級旅亭懐石「のとや」での温泉旅を

金沢旅行を満喫するためには、宿選びが大切です。
しかし、観光地である金沢には個性豊かな宿が複数あるため、宿選びに悩んでしまう人も少なくありません。
充実した金沢旅行がしたい場合は、高級旅亭懐石「のとや」に滞在するのがおすすめです。
以下では、高級旅亭懐石「のとや」の魅力について解説します。

いつでも新鮮な泉質で楽しめる自家源泉の露天風呂付き客室

高級旅亭懐石「のとや」では、いつでも新鮮な泉質で楽しめる、自家源泉の露天風呂付き客室を用意しています。
心地よさを追求したこだわりの客室は、粟津温泉の町並みを眺められる点も魅力です。
客室の温泉は、高級旅亭懐石「のとや」の地下5mから湧き出し続ける自家源泉から引いています。
大浴場と同様、源泉を劣化させないので、新鮮な状態の温泉を楽しむことが可能です。
木の香りが豊かなテラスに施した檜造りの専用露天風呂で、源泉かけ流しの露天風呂をプライベート空間で満喫してください。

源泉かけ流し露天風呂付き客室

源泉かけ流し露天風呂付き客室

金沢懐石をはじめとした伝統料理

高級旅亭懐石「のとや」では、金沢懐石をはじめとした伝統料理を提供しています。
初代の料理人から現代まで受け継がれてきた技と心、そして金沢の厳選された食材で創り上げる料理は、芸術品ともいえるほどクオリティが高いです。
また、高級旅亭懐石「のとや」では、料理の美しさのみならず、栄養バランスも考慮しています。
小学生にはお子様ご膳、幼児にはお子様ランチを用意しているのも、高級旅亭懐石「のとや」ならではのおもてなしです。
みなさんも高級旅亭懐石「のとや」で、ぜひ金沢の味覚を楽しんでください。

のとやの金沢懐石

のとやの金沢懐石

館内の随所に凝らされた伝統工芸

館内でさまざまな伝統工芸に触れられるのも、高級旅亭懐石「のとや」ならではの魅力です。
加賀百万石の歴史を感じる旅館を目指して、高級旅亭懐石「のとや」では、伝統工芸品を用いたリニューアルを重ねています。
食事処「源助」に飾られた加賀友禅は、女将から若女将へと代々受け継がれたもので、その美しさから宿泊客たちの人気も高いです。
加賀友禅のみならず、加賀の風習嫁入り道具のひとつである花嫁のれんや、鮮やかな5色の和絵の具で描かれた美しい九谷焼、そして釘を一切使用せずに木を組み模様を編んでいく組子細工など、館内では多くの伝統工芸に出会え、その魅力を楽しめます。

老舗旅館 のとやで感じる加賀友禅の魅力

老舗旅館 のとやで感じる加賀友禅の魅力

金沢では、香箱ガニやオスの加能ガニが冬のグルメとして有名です。こちらの記事では、金沢でカニ料理を食べられる場所について解説しています。美味しい食べ方も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

金沢旅行でカニ料理を食べるなら旅館がおすすめの理由についてはこちら

まとめ

金沢は、さまざまな魅力にあふれた土地です。観光地も多く、料理も美味しいため、観光に適した都市といえます。
みなさんも機会がありましたら、ぜひ金沢に足を運んでみてください。
もし金沢に滞在する場合は、高級旅亭懐石「のとや」をご利用ください。
自家源泉の露天風呂に浸かり、美味しい金沢懐石に舌鼓を打てば、旅の疲れも綺麗さっぱりなくなるでしょう。
旅先のちょっとした贅沢として、当館にご宿泊いただき最高の思い出を作られてはいかがでしょうか。
興味を持った人は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

さまざまな魅力にあふれた土地金沢

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