手作り
おせちを手作りで用意するパターンです。食材を購入し、自宅のキッチンでそれぞれ調理して、お重や食器に盛り付けて提供します。費用は材料費が主で、3人前で5,000〜15,000円が平均的。食材や調理方法にこだわるほど費用は増え、場合によっては、5万円以上かかるケースも珍しくないでしょう。
続いては、おせちを手作りで用意するメリットを紹介します。
メリット
おせちを手作りで用意するメリットは、以下の3点です。
- 添加物や保存料が気にならない
- 各家庭の好みの味に調整できる
- 食べる人数によって量を調整できる
1点目は、添加物や保存料が気にならない点です。
食材を選ぶ際、添加物や保存料を気にする人もいるのではないでしょうか?お子様やお年寄りに食べてもらう場合は、とくに注意深くなる方も多いでしょう。手作りであれば、自分自身が食材を使ってイチから調理するため、添加物や保存料の心配がいりません。
一方、市販のおせちでは、添加物や保存料が含まれているものもあります。商品を選ぶたびに成分表を見て、余計な添加物や保存料が含まれていないか確認するのは、とても手間がかかるでしょう。ようやく添加物や保存料が含まれていないおせちを見つけたとしても、予算におさまっていない可能性があります。手作りであれば、このような心配は必要ありません。
2点目は、各家庭の好みの味に調節できる点です。
味付けの好みは各家庭で異なります。手作りでは、味付けを自分自身で行うため、自由に調味が可能です。
一方、市販だと、実際に食べてみるまで味がわかりません。ご家族が甘めの味付けが好みの場合、塩気の強いおせちが届いてしまうと、十分におせちを楽しめなくなります。場合によっては、すべて食べきれずに、おせち購入費分の満足感を得られない可能性もあります。おせちを手作りにすることで、このようなトラブルを避けられるでしょう。
3点目は、食べる人数に合わせて量を調節できる点です。
各家庭によって食べるおせちの量は異なりますが、通販のおせちの場合、内容量を自由に変更できないため、適切な量のおせちが購入できない可能性があります。また、ビジュアルから量を予想して選ぼうとしても、画像だけでは正確な量を判断できません。そのため、いざ購入したおせちが届いたときに、予想よりも多すぎたり少なすぎたりするおそれがあります。通販のおせちは予約が必要なことが多いため、その場で買い足して調整するのも難しいでしょう。
一方で手作りだと、材料の量を変えれば、おせちの量を自由に調整できます。ご家族皆様にちょうどよい量のおせちを用意できるでしょう。
デメリット
おせちを手作りで用意するデメリットは以下の3点です。
- 添加物や保存料が気にならない
- 各家庭の好みの味に調整できる
- 食べる人数によって量を調整できる
1点目は、後片付けが大変な点です。
おせちを手作りするということは、調理器具や食器、キッチンを自分自身で用意するということです。さらに、料理が終わったあとも、すべて自分自身で片付けなければいけません。品数にもよりますが、おせち作りで用いる食器の数は、普段の料理よりも多い傾向にあります。食器もこだわるのであれば、普段の食器とは異なるお重や、吸い物茶碗を用意しなければいけません。ほかの用事をこなしながらこれらを片付けるのは、大きな負担になるでしょう。
2点目は、1から作ると手間がかかる点です。
おせちには、数多くの品目が存在します。たとえば、かずのこや黒豆、伊達巻きなどです。手作りで用意するということは、それらの品目を1から作るということです。なかには、数日前から仕込まなければいけないものもあります。
3点目は、料理に慣れていないと失敗するリスクがある点です。
おせちは品数が多いうえに、一つひとつの調理には、細かな技術が必要です。さらに、品目によっては、前日から仕込まなければいけません。そのため、料理に慣れていない方だと失敗する心配があります。とくに、前日から用意したお品が失敗したときなど、ショックは大きいものです。最近では、インターネットなどに簡単におせちを作るコツが多く載っているはずです。そうした情報を用いて、工夫しながら調理する必要があります。