2017.07.04
加賀友禅の魅力
加賀百万石の城下町、金沢。
加賀友禅は、長い歴史の中で受け継がれた、美しい伝統工芸の一つです。加賀の国に既にあった「梅染(うめぞめ)」という染め技法を原点とし、魅力ある美しく新しい模様が生み出されました。
高い技術とその優美な模様は今現在も継承され、袴や羽織に描かれ、最高級品と称されています。
加賀友禅の魅力は写実的な草花模様を中心とした、落ち着きのある絵画調の柄が特長です。下絵から彩色まで、全て手描きで柄を描いたのが友禅の始まりとされています。
加賀五彩といわれる臙脂(えんじ)、藍、黄土、草、古代紫の5色の落ち着きのある上品な色彩を基調とし、草花の絵柄に「ぼかし」や「虫食い」などの表現をつけ、自然の美しい模様が巧みに描かれています。
加賀友禅は、多くの工程を経て丁寧に製作されています。中でも、糊や余分な染料を水洗いをして落とす工程の「友禅流し」は、金沢の冬の風物詩として定着しており、冷たいきれいな流水に生地をさらすことで、加賀友禅の美しい模様をより一層引き立ててくれるのです。
特に、食事処「源助」に飾られた加賀友禅は、
女将から若女将へと代々受け継がれたもの。
加賀友禅だけではなく、加賀の風習嫁入り道具の
一つである「花嫁のれん」や、鮮やかな5色の
和絵の具で描かれた美しい「九谷焼」に
盛り付けられたお料理、釘を一切仕様せずに
木を組み模様を編んでいく「組子細工」など、
館内ではたくさんの伝統工芸に触れ、楽しんで
いただけます。
のとやへお越しの際はぜひ館内を探検し、
加賀友禅の魅力に触れてみてください。
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