2020.02.10
九谷焼五彩と金沢懐石の調和を宿で楽しむ
◆粟津温泉、九谷作家九谷焼五彩を使った宿のお料理との調和
粟津温泉組合加盟、四旅館共同仕入れ共同企画としまして。
「一品九谷 九谷焼五彩と金沢懐石の協調」企画を実施いたしました。
九谷焼の伝統的な絵柄である、
牡丹、椿、鳳凰、松、宝紋などを、地元九谷焼きの有名作家さんにお願いしまして、
それぞれの九谷焼作家がアレンジし、伝統と新しさの融合の一品に、
それぞれの旅館が、お料理に彩り豊かな一品御提供させていただきます。
◆九谷焼五彩とは。
「九谷焼」の歴史は、遡ること365年。1655年(明暦元年)に大聖寺藩の直営として、雪深い山間の加賀国江沼郡九谷村で生産が始まりました。
当時、100万石を領した加賀藩は江戸や京都から名工を集い、九谷焼の創成に大きな影響を及ぼしたと言われています。
九谷焼には古来から、古典的でありながら瑞々しさを感じられる九谷焼五彩と言われます。
緑・黄・紫・紺青・赤の色絵の具を使った彩り豊かな絵で、
伝統的な絵柄としまして、
「椿 鳳凰 牡丹 松 宝紋」などがあります。
◆九谷焼五彩と金沢懐石との調和
100万石を領した加賀藩は江戸幕府への忠誠心を示すため、質素倹約や武道に力を入れるのでなく、
艶やかな加賀文化伝統工芸、九谷焼、輪島塗、金箔工芸、加賀友禅、加賀金沢懐石など
独特の加賀百万石文化が生まれました。
九谷焼五彩に食材が負けないように、今回粟津温泉の各旅館の板前が腕をふるい、
お客様に、お料理を御提供いたします。
◆九谷焼地元旅館や料理屋さんが九谷焼を使えない理由
加賀温泉郷の旅館は、古くは九谷焼や輪島塗でのお料理を提供しておりました。
しかし、旅館の近代化とともに競争が激しくなり、
高級で割れやすい、地元九谷焼五彩を使った器は敬遠され、比較的手に入りやすくて割れにくい有田焼を多く使うようになりました。
粟津温泉、1300年祭の企画の一つとしまして、
地元、若手作家がデザインしました九谷焼五彩の絵付けで焼いた器を共同仕入れして、
今回、旅館の板長が九谷に合わせたお料理を御提供することにいたしました。
◆協力していただいた五名の若手九谷作家様
今回協力していただいた九谷焼 若手作家さんは、
下の5枚の九谷焼の写真の、一番上から右回りで、
五十吉深香陶窯 浅倉宏昭 作家「松」
真生窯 宮本雅夫 作家「椿」
九谷光崖窯 高 聡文 作家「鳳凰」
深彩窯 糠川孝之 作家「牡丹」
五十吉深香陶窯 浅倉一華 作家「宝紋」
でございます。
彩り豊かな九谷焼をお楽しみくださいませ。