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【2025年版】兼六園の見どころ24選
定番から季節ごとの楽しみ方まで

【2025年版】兼六園の見どころ24選 定番から季節ごとの楽しみ方まで

金沢を代表する日本三名園・兼六園は、四季折々に美しく表情を変える風景と、歴史ある庭園美で多くの人々を惹きつけてきました。この記事では、霞ヶ池や徽軫灯籠など定番の見どころ24スポットを、歴史や季節ごとの魅力とともにご紹介します。
また、季節ごとのおすすめ景観や、金沢文化を体感できる老舗旅館「のとや」での滞在など、旅の満足度を高めるヒントもお届けします。家族旅行や初めての観光にもきっと役立つ内容です。

兼六園は、加賀百万石の風情と四季の移ろいが息づく、金沢の誇りです。私もお客様におすすめすることが多い名所ですが、行くたびに新しい発見がありますよ。この記事が皆さまの旅の参考になれば嬉しいです。

のとや若女将

のとや若女将

記事監修

のとや 22代目若女将

創業714年、老舗旅館のとやの22代目若女将。
幼い頃から布団ひきや洗い場でお手伝いをしておりました。
一度就職しましたが3年後に実家の若女将となり、着物姿で家業を手伝っております。
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兼六園の見どころ24選 定番

兼六園といえば、日本三名園の一つとして名高く、四季折々の風景とともに歴史と美を感じられるスポットです。江戸時代から受け継がれる庭園美と、加賀百万石の文化が息づくこの場所は、金沢を訪れたら絶対に外せない観光名所です。広い園内には、自然の地形を活かした大小さまざまな池や築山、伝統的な茶室、歴史を物語る石碑などが点在し、まるで時を超えた散策を楽しめます。
ここでは、初めて訪れる方もリピーターの方も楽しめる、兼六園の定番見どころ24選をご紹介します。それぞれのスポットで、歴史的背景や美しい景観、そして心和むひとときを存分に味わってみてください。

兼六園

日本三名園の一つとして名高い兼六園

1霞ヶ池(かすみがいけ)

兼六園の中心に位置する最大の池です。13代藩主・前田斉泰により、現在の広さ約5,800㎡にまで拡張されました。
池のまわりには、徽軫灯籠や唐崎松、蓬莱島などの名所が点在し、四季折々に美しい景観を楽しめます。

2徽軫灯籠(ことじとうろう)

琴の糸を支える「琴柱(ことじ)」に似た二本脚の独特な形が特徴の石灯籠で、片脚が折れたように見える姿がかえって味わい深さを醸し出しています。霞ヶ池との組み合わせは、絵葉書やガイドブックにも必ず載るほど定番中の定番です。
初めての訪問時にはぜひ見ておきたいスポットです。

徽軫灯籠

二本脚が特徴の徽軫灯籠

3唐崎松(からさきのまつ)

滋賀・唐崎神社から種子を取り寄せて育てられた松で、冬になると雪吊りが施され、その光景は兼六園の冬の風物詩として知られています。枝ぶりと縄の幾何学的な造形が美しく、冬季の来園時には必ずチェックしたい場所です。

4雁行橋(がんこうばし)

11枚の石を雁の列のように配置したこの橋は、シンプルながら詩的な雰囲気が漂う構造です。現在は通行禁止ですが、水面に映る姿を静かに眺めるだけでも十分な風情を感じられます。

5姫小松(ひめこまつ)

五葉松の中でもコンパクトで上品な姫小松は、控えめながら手入れの行き届いた姿が美しく、鑑賞価値の高い松として親しまれています。松の奥深い魅力を知る入口として、初心者にもおすすめのスポットです。

6眺望台(ちょうぼうだい)

霞ヶ池を見下ろせる高台にあり、晴れた日には遠く金沢市街地や白山連峰まで一望できます。園内でも貴重なパノラマビューが楽しめる場所で、ベンチも設置されており、散策のひと休みにぴったりです。

7虎石(とらいし)

自然石の中でも特にユニークな形状をしたこの石は、その名の通り虎の顔に似ているとされています。石好きや子ども連れの家族に人気のスポットで、園内のちょっとした宝探しのような楽しみがあります。

8噴水(ふんすい)

兼六園の噴水は、現存するものとしては日本最古級です。自然の水圧だけで水を3.5mもの高さまで噴き上げるこの仕組みは、当時の土木技術の高さを感じさせてくれます。
周囲の池と調和した静かな風景も魅力です。

9黄門橋(こうもんばし)

朱色を思わせる色合いの小さな橋で、材には金沢近郊で産出される青戸室石が使用されています。自然と人工物が美しく融合したフォトジェニックな場所として、多くの観光客に親しまれています。橋のたもとでしばし足を止めて、ゆっくり景色を楽しんでみてください。

10獅子巌(ししいわ)

獅子の頭のように見える巨石で、その迫力ある存在感と周囲の植栽とのバランスが見事です。自然の力と造形美の融合を体感できる場所として、園内でも隠れた人気を誇ります。
岩の近くに立つと、静けさの中にも生命力を感じることでしょう。

11夕顔亭(ゆうがおてい)

1774年に建てられた兼六園最古の建築物で、かつての茶席の風情を今に伝えます。お茶室では、抹茶と季節の和菓子を楽しめます。庭園散策の途中に落ち着いたひとときを過ごせるスポットです。
歴史ある茅葺屋根や、静かな庭を眺めながらいただくお茶は格別です。時折聞こえる鳥のさえずりや、季節の移ろいを感じる草花の香りが、心まで穏やかにしてくれます。

12瓢池(ひさごいけ)

瓢箪のような形をした池で、園内の喧騒から離れてゆったりとした時間を過ごせます。野鳥やリスなどの小動物に出会えることもあり、動物とふれあいたい方にぴったりのエリアです。池のほとりには小道も整備されており、朝の光に輝く水面や、木々が映り込む静かな景色は散策中の癒しスポットです。

13時雨亭(しぐれてい)

江戸時代に藩主の茶席として使われ、2000年に復元されました。季節の和菓子とともに抹茶を楽しみながら、ゆったりとした時間が過ごせます。
窓からは美しい庭園風景が広がり、外の景色と一体になったような気分になります。ガラス越しの緑や紅葉、雪景色など、どの季節も違った趣を楽しめます。

14榮螺山(さざえやま)

らせん状の小高い築山で、その名の通りサザエの形に似ています。山頂からは園内を一望でき、穴場的なビュースポットとして知られています。ゆるやかな登坂で、散歩がてら立ち寄るのもおすすめです。

15梅林(ばいりん)

約200本・20種の梅が植えられており、3月上旬には紅白の花が園内を彩ります。香り高い花とともに春の訪れを感じさせてくれる場所で、前田家の家紋である「梅鉢紋」との縁も深いエリアです。
梅が満開になると、甘い香りがあたり一面に広がり、訪れる人々の心を和ませてくれます。春先の花見にもおすすめのスポットです。

16根上松(ねあがりまつ)

地表から根が盛り上がって見えることから名づけられたこの松は、ダイナミックなフォルムが特徴です。写真映えも抜群で、園内でも特にインパクトのある一本です。
壮大な姿は、兼六園のシンボルとしても親しまれており、園芸ファンや写真愛好家に人気があります。根の造形をぜひ間近で観察してみてください。

17兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)

1輪に300枚以上の花びらをつける珍しい桜で、4月下旬に見頃を迎えます。満開時の迫力と可憐さを兼ね備えた姿は、訪れる人々の記憶に残ることでしょう。見頃の時期は短いものの、その美しさは一見の価値があります。

18七福神山(しちふくじんやま)

小高い築山の各所に七福神の像が配置され、散策しながら探す楽しみがあります。願掛けをする方も多く、運気を高めたい人にはぴったりの場所です。
ちょっとした宝探し感覚で家族や友人と歩くのもおすすめです。隠れた福神像を見つけた時の嬉しさも兼六園の思い出になります。

19明治紀念之標(めいじきねんのひょう)

明治時代に建てられた記念碑で、兼六園が一般公開された歴史を象徴するモニュメントです。兼六園の歴史を知るうえでも見逃せない場所のひとつです。
周囲には四季折々の花が植えられ、記念撮影にもぴったりです。園の成り立ちや背景を知ると、庭園散策をより深く楽しめます。

20鶺鴒島(せきれいじま)

霞ヶ池に浮かぶ小島で、小橋を渡ってアクセスするこの島は、水辺の静けさとあいまって心が安らぐ場所です。運が良ければ野鳥の姿を間近で見ることもできます。 四季によって鳥の種類も変わるので、バードウォッチング好きにもおすすめです。水面に映る緑や花々も美しい隠れスポットです。

21龍石(りゅうせき)

龍の姿に似た石とその周囲の景観がダイナミックで、まるで石が生きているかのような迫力があります。自然と芸術の融合を感じられるスポットです。
天気や時間帯によって見え方が変わるので、何度も足を運びたくなる不思議な魅力があります。

22山崎山(やまざきやま)

秋になると紅葉が山全体を覆い「紅葉山」とも呼ばれるほど鮮やかに染まるエリアです。秋の兼六園を代表する景色として、記念写真スポットにもなっています。
赤や黄、橙と色とりどりの葉が重なり合い、園内随一の絶景です。ピーク時は多くの観光客で賑わいますが、早朝は静かでおすすめです。

23曲水(きょくすい)

ゆるやかに流れる小川が優雅な景観をつくり、春には桜、初夏にはカキツバタとともに四季の移ろいを感じられる場所です。橋とのコントラストも見どころです。
水の音に耳を傾けながら散歩すれば、日々の疲れも癒されるような心地よさがあります。

24金城霊沢(きんじょうれいたく)

静かに湧き出る清らかな水が流れ続けるこの池は、神聖な雰囲気を持ち、心が自然と整う場所として人気です。夏には涼を求めて訪れる人も多く、兼六園の癒しスポットとして親しまれています。
古くから霊泉として信仰されてきた歴史もあり、手を清めたり、水の流れをぼんやり眺めたりと、それぞれの時間を過ごせます。

兼六園の見どころはたくさんありますが、まずは定番から巡るのがおすすめです。初めての方も、ベテランの方も、庭園の奥深さを感じていただけると思います。

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1年中楽しめる!兼六園の季節ごとの見どころ

兼六園は、いつ訪れても違った魅力に出会える日本屈指の名園です。加賀百万石の文化と自然が調和した広大な園内では、季節ごとに咲く花や彩る木々が織りなす美しい景色が楽しめます。春・夏・秋・冬、それぞれに異なる表情を見せてくれるのが兼六園の大きな魅力です。ここでは、四季ごとのおすすめスポットと見どころを詳しくご紹介します。

春の見どころ

3月上旬から梅林で約200本の紅白の梅が咲き始め、園内には甘い香りとともに春の訪れが感じられます。4月には桜が満開を迎え「花見橋」から眺める桜並木はまさに絶景です。しだれ桜や兼六園菊桜など、多彩な品種が咲き誇り、ふんわりとしたピンク色の景色が広がります。
観桜期には夜間ライトアップイベントが開催され、昼とは異なる幻想的な雰囲気に包まれるのも魅力です。期間中は無料開園となるため、夜桜見物にも多くの人が訪れます。

兼六園の桜

ライトアップされた桜は幻想的な雰囲気に包まれます

夏の見どころ

初夏の6月には曲水沿いで紫色のカキツバタや鮮やかなツツジが咲き誇り、緑濃い木々とのコントラストが目を楽しませてくれます。盛夏には霞ヶ池や翠滝、金城霊沢など涼やかな水辺が人気です。例年ホタル観賞会や夏のライトアップ(夜間無料開園)も実施され、昼間とは違う幻想的な世界を体験できます。涼やかな水音とともに、日常を忘れてリラックスできる季節です。

秋の見どころ

10月下旬から始まる紅葉は11月上旬にかけて見ごろを迎えます。山崎山を中心にモミジやカエデが鮮やかな赤や橙色に色づき、園内全体が秋色に包まれます。徽軫灯籠や根上松の周辺では、紅葉が水面に映り込む美しい景色を堪能できます。
秋のライトアップイベント「秋の段」では、冬の風物詩・雪吊りが始まった唐崎松とのコントラストも楽しめ、写真映えスポットとしても人気です。秋の澄んだ空気とともに、兼六園の深い趣を感じられる季節です。

秋の兼六園

秋色に包まれた兼六園は深い趣を感じられます

秋の金沢を訪れるお客様は特に多く感じます。紅葉に包まれた兼六園は息をのむ美しさ。お宿に帰られてからも、皆さま感動の余韻で話が弾みます。

冬の見どころ

11月下旬から園内約240本の松に雪吊りが施され、冬だけの幾何学模様が庭園を彩ります。特に唐崎松や根上松の雪吊りは圧巻で、雪が降り積もると一面の白銀世界に染まります。
冬季限定でライトアップが行われる日には、雪景色と金色の灯りが幻想的に庭園を包み込み、静寂と美しさが際立ちます。

冬の兼六園・雪吊り

冬の風物詩・雪吊り

随所に伝統美を感じる のとやの館内はこちらから Click

広大な敷地内を楽しく回るにはガイドさんの案内もおすすめ

兼六園は、敷地面積約11万㎡(約25エーカー)と非常に広大なため、効率よく見どころを巡るには、金沢観光協会によるボランティアガイドの利用がおすすめです。
各スポットの歴史や背景を交えた丁寧な解説を聞きながら歩くことで、庭園の魅力をより深く味わえます。
初めて訪れる方や、お子さまと一緒のご家族旅行には、安心感と満足感が高まる心強い存在です。散策がより楽しく、学びある時間になるでしょう。

兼六園

見どころの多い広い園内は散策しながら学びを得ることができます

まとめ

兼六園は、四季折々に異なる美しさを楽しめる日本屈指の名園です。今回ご紹介した24の見どころスポットは歴史や文化が息づき、初めて訪れる方からリピーターまで満足できる内容です。園内をじっくり散策することで、加賀百万石の伝統と自然の調和を肌で感じられるでしょう。
旅の締めくくりには、金沢の老舗旅館「のとや」で、伝統と上質なおもてなしに包まれた特別な時間をお過ごしください。観光だけでなく宿選びも旅の大切なポイントです。「のとや」は加賀温泉郷にある老舗旅館として、格天井や組子細工、朱塗りの意匠など、館内の随所に伝統美を感じていただける空間をご用意しています。まるで文化財に泊まるような特別な時間をお楽しみいただけます。ご夕食には、加賀野菜や能登の新鮮な魚介など、地元の旬の食材をふんだんに使った会席料理を心を込めてご用意します。四季を通じて変化する兼六園の魅力とともに、心豊かな金沢旅を満喫してください。

のとやの料理と館内

地元の旬の食材をふんだんに使ったお料理と
伝統美を感じていただける空間でおもてなしいたします

兼六園は、金沢が育んできた美と心を感じられる場所です。
旅の最後には、のとやでゆったりとお寛ぎいただき、地元の味と温泉で心も体も癒していただければ幸いです。

季節を映す彩りや盛り付け のとやの料理はこちらから Click

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