2022.11.22
『こうばこがに』とは。
◆金沢人、石川県人が愛する『こうばこがに』
こうばこがには。漢字で「香箱ガニ」あるいは「甲箱ガニ」と書きます。
北陸の冬の味覚。ずわいカニのメスで、
オスの半分ほどの大きさですが、
甲羅の中にあるオレンジ色の未成熟卵「内子(うちこ)」やカニミソ、
お腹には粒状の卵「外子(そとこ)」をたっぷり抱え、小さいながらもその味わいは天下一品で。
地元金沢では、オスよりも愛される一品で
『こうばこがに』と呼ばれて愛されております。
◆金沢の美味しい『こうばこがに』の食べ方。
金沢人は、冬の味覚『こうばこがに』の解禁を待ち望み、
11月6日には一斉の石川県内の漁場にあがり、
翌日には、多くの大人が『こうばこがに』が並ぶ食卓を楽しみます。
その中で、一番愛される食べ方は、
湯がいてから、身を出してカニ甲羅の中に入れて、
お酢または酢醤油で食べることが一番多いです。
のとやでも、オプションでの御注文には湯がいた『こうばこがに』に
薄い酢大根をかぶせてお出しします。
◆『こうばこがに』のおでん、パスタも絶品
香箱ガニの美味しい食べ方は、ゆがき以外にも色々と金沢人は楽しんでおります。
最近、特に多いのは、
『こうばこがにのパスタ』です。
和食のイメージが強い、金沢であり『こうばこがに』ですが、
近年洋食の美味しいお店も増えまして、
イタリアンでは、この季節になると看板メニューとして
『こうばこがにのパスタ』が多く、トマトとオリーブオイルとの相性も意外と美味しいです。
◆金沢おでんで愛される、『こうばこがに』
最近人気の金沢おでん。
特に、話題なのは、
カニ面「カニヅラ」と言われる、『こうばこがに』のおでんではないでしょうか。
金沢のおでんは、だし汁が命で、薄口の醤油に出汁を利かせて、
食材本来の旨さを引き出します。
源助大根との冬の味覚との相性もよく。
ぜひ、金沢で食べていただく。『こうばこがに』の美味しい食べ方なのではないでしょうか。
◆金沢で美味しい『こうばこがに』で食べるには
金沢には美味しい日本食のお店が沢山あります。
加賀温泉でゆっくり温泉に浸かり、そして絶品の『こうばこがに』はいかがでしょうか?