2021.01.11
金沢老舗旅館。創業710年を迎えました。。伝統文化を守る宿
金沢の老舗旅館として地元に愛されて710年を迎えます。
令和三年。『金沢 旅亭懐石のとや』は創業七一〇年を迎えます。
地元。金沢の温泉旅館としまして、
古くより、湯治での長期利用は、地元の海の幸を楽しむご会席。
農繁期が終わっての地域のつながりでの慰労会や宴会でのご利用が
昔からの歴史で今も、金沢の地元老舗旅館としての利用のされ方でもあります。
金沢文化と老舗旅館としての繋がり
本年、創業七一〇年を迎えるのとやは、今も昔も地域の文化であり地域密着そのものと思っております。
のとや旅館の歴史は、金沢加賀百万石米どころの農業が本業で旅館業は副業であり、宿を営むことがステータスでありました。
多くの旅館や、ヨーロッパのホテルも元来、人を宿泊させてもてなすことの価値観が高いものでありました。
金沢の文化として、江戸時代は外様大名として幕府の忠誠心から、雅やかで豪華で伝統工芸や芸能を楽しみ武力を放棄した土地柄でした。
長年、金沢の老舗旅館は、その金沢文化を楽しむところであり、温泉に宿泊することは贅沢で
女将が友禅の着物でお迎え。旦那衆が懐石とお酒を楽しんで過ごすところでした。
創業710年老舗旅館で楽しむ金沢文化
老舗旅館として、金沢の伝統を守ることは、金沢の旅館としての責任でもあり大きな仕事であると感じております。
玄関を入っていただくと、位の高い家柄だけに許された、朱塗りの壁。
位の高い人が位置する、折り上げ格天井のロビー。
地元、田鶴浜の建具職人が昔から伝えた組子細工の工芸品。
人間国宝の九谷焼の展示。
お迎えする接客かかりは、今も着物でお客様を迎えます。
お料理も、
金沢懐石の特徴である、地元の海の食材に合わせた懐石料理。
甘海老やカニ、ブリやのど黒を使った伝統のお料理を大事にしております。
金沢旅行に来たならば、金沢の伝統文化に触れた宿泊を一日過ごされることはいかがでしょうか?
金沢の老舗旅館として、伝統文化、代々受け継ぐ難しさ
北陸新幹線開通後、多くの方に言われますのが、
開通後、観光需要が増えて追い風なのでは?とのご質問をいただきます。
しかし、金沢の伝統や文化も守る旅館は決して、コストパフォーマンスに優れてはいません。
文化や金沢の伝統工芸 職人には非常にコストはかかりますが。
新幹線開通後、コストパフォーマンスに優れたホテルが乱立いたしました。
私どもの老舗旅館の役割は、コスパの追求ではないと考えております。
創業710年にふさわしい老舗旅館となれるような成長をしたいと思っております。