2021.04.30
のとや 組子細工の黒は神代杉!!
神代杉は希少価値の高い銘木です。
神代杉という名前を聞いたことありますか?
神代杉は、古代に地震や地殻変動で地中に埋まった状態で腐らずに経年して、独特な黒紫色になった美しく非常に希少価値の高い銘木を言います。
長い間火山灰を多く含む地中に埋まっていた事により、
通 常の杉とは違う色になります。そしてその特殊性から工芸品や装飾品に使われる事が多いようです。
神代杉の、枯淡で雅趣に富むた黒が組子細工のアクセント。
職人の細かな手作業で作られます組子細工ですが、
その色のアクセントに美しい黒色の神代杉が使われます。
木を組み合わせて作られる組子細工は、木の伸縮に弱く、
縮むことによって崩れることがあるので、神代杉などの銘木を使われます。
組子の美しさはもちろんですが、
使われております神代杉そのものの美しさ、質感も楽しんで下さいませ。
のとや創業七〇〇年の歴史と神代杉。
千年以上もの長い間地中や湖底に埋もれていた神代杉。
偶然生まれた貴重な環境によって、土に還ることなく埋もれたままの状態で。
土や火山灰などの成分がゆっくりとしみ込んでいき、
表面は黒色ですが、それをまた数年じっくりと乾燥させると、さらに艶のある美しい色へと変化します。
神代杉は磨けば磨くほど艶が出るといわれ、
のとや創業七〇〇年の記念に、この珍しく貴重な神代杉のような旅館となれるように、
玄関の装飾に組子細工と共に使わせていただきました。
格天井と組子細工と神代杉。九谷焼を楽しめる旅館
創業七百八年を迎えたのとやは、
いつまでも、伝統工芸や職人の手作りを旅館館内や御料理に大事に取り入れたいと思っております。
ぜひ、玄関に入りましたら、格天井と組子細工の神代杉を御覧くださいませ。