金沢大野の醤油は、今からおよそ四百年ほど前の
元和年間に、この地の町人・直江屋伊兵衛が
遠く紀州から醸造技術を持ち帰って醤油造りを
始めたのがその起源と伝えられています。
この地が醸造に最適な立地であったことに加え、
次々と新たな技術革新の積み上げに努めた
伊兵衛の功績は大きく、今日でもこの町が
醤油の町として名高いことの源になっていると
思われます。伝えられる古文書には、
伊兵衛の流れを汲む直系の醸造元として、
文政8年(1825年)に「直源」は創業されたと
記されています。伊兵衛のこだわりを忘れぬよう、
今も卓越した醤油造りに情熱を傾けています。
大野醤油は、醤油の五大名産地の中で
独自の発展を遂げ、今日に至りました。
加賀料理に代表される豊かな食文化の中で、
江戸時代から糖類を加えた“甘口醤油”が
地元で賞味されてきました。
現代ではそれに“旨味”を加えた「うまくち醤油」が、
その使いやすさのため定着しています。
金沢・大野のうまくち醤油は、加賀百万石の
食文化と共に発展してきた醤油で、程良い甘さと
まろやかさを持ち合わせています。
その絶妙な味わいは、料理の味を整え、
素材の持ち味を引き立たせます。
長い間、醤油づくりの要である「もろみ」を
熟成させる醸造蔵を現代に蘇らせた
直源醤油のショップ兼カフェ、
「直江屋源兵衛〜Soysauce&Cafe〜。」
きれいで落ち着いた店内には、醤油差しの
コレクションや雑誌もあり、良い音で静かな
音楽が流れていて、ゆったりとした時間を
過ごすことができます。
店の奥には、明治初期の家屋があって、
工場見学も可能です。
工場見学には事前の予約が必要となります。
カフェでは、醤油デザートセットや珈琲、
お茶などを楽しむことができます。
また、お醤油はもちろんドレッシングや
ぽん酢などの調味料、お煎餅やスナック、
昆布巻などのお惣菜季節限定の商品などもあります。
ギフト用として箱(カートン)もありますので、
お土産だけではない使い方もできるのは
うれしい限りです。
※直源醤油の歴史などに関しては、直源醤油様の
ホームページより抜粋させていただいております。
直源醤油のホームページはこちらから