加賀百万石の城下町、金沢。
加賀友禅は、長い歴史の中で受け継がれた、
美しい伝統工芸の一つです。
加賀の国に既にあった「梅染(うめぞめ)」という
染め技法を原点とし、美しく新しい
模様が生み出されました。
高い技術とその優美な模様は今現在も継承され、
袴や羽織に描かれ、最高級品と称されています。
加賀友禅は写実的な草花模様を中心とした、
落ち着きのある絵画調の柄が特長です。
下絵から彩色まで、全て手描きで柄を描いたのが
友禅の始まりとされています。
加賀五彩といわれる臙脂(えんじ)、藍、
黄土、草、古代紫の5色の落ち着きのある
上品な色彩を基調とし、草花の絵柄に
「ぼかし」や「虫食い」などの表現をつけ、
自然の美しい模様が巧みに描かれているのが
加賀友禅の魅力の一つです。
自然の模様を基調とした絵画調であること
加賀五彩を基調としていること
ぼかしや虫食いなどの技法を用い、
手描きの美しさが感じられるものであること
加賀友禅は、多くの工程を経て丁寧に
製作されています。中でも、糊や余分な染料を
水洗いをして落とす工程の「友禅流し」は、
金沢の冬の風物詩として定着しており、
冷たいきれいな流水に生地をさらすことで、
加賀友禅の魅力である、美しい模様をより一層
引き立ててくれるのです。
※近年は水質汚染などの問題もあり、
実際に見ることが難しいものとなっております。
※画像:毎田染画工芸公式サイトより
加賀友禅の伝統を確かに受け継いでいるのが、
400年の歴史を常に意識し、伝統の職人技法を
頑に守っているという、金沢市にある
「毎田染画工芸」さん。
伝統工芸とは「古いもの」ではなく、
「今のファッションの積み重ね」であるという
考えのもと、着物以外に加賀友禅を
日常生活に取り入れて楽しく使えるよう、
テーブルセンター、風呂敷、タオルなどの
インテリア製品も展開。
伝統と現代の文化を融合させた、
時代にあった新しい加賀友禅を
創造されています。
※画像:毎田染画工芸公式サイトより
加賀友禅 毎田染画工芸
住所 | 〒920-0964 石川県金沢市本多町3-9-19 |
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TEL | 076-221-3365 |
FAX | 076-224-5880 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
定休日 | 不定休(お問い合わせください) |
※工房の見学・友禅体験などはお電話にてお問い合わせください。
のとやの館内は「伝統と革新」をコンセプトに、
加賀百万石の歴史を感じる旅館として、
さまざまな伝統工芸品を用いながら
リニューアルを重ねています。
もちろん加賀友禅もあり、
浴場のパウダールームや壁画や、
食事処「源助」のふすまなどに、
毎田染画工芸、毎田仁嗣様の作品を飾り、
お客様に加賀友禅の魅力をお伝えしております。
特に、食事処「源助」に飾られた加賀友禅は、
女将から若女将へと代々受け継がれたもの。
加賀友禅だけではなく、加賀の風習嫁入り道具の
一つである「花嫁のれん」や、鮮やかな5色の
和絵の具で描かれた美しい「九谷焼」に
盛り付けられたお料理、釘を一切仕様せずに
木を組み模様を編んでいく「組子細工」など、
館内ではたくさんの伝統工芸に触れ、
魅力を感じ、楽しんでいただけます。
のとやへお越しの際はぜひ館内を探検し、
伝統工芸に触れてみてください。