金沢は日本海の美味しい食材に恵まれ、
その味をふんだんに味わうことが出来ます。
のど黒』『甘エビ』『ガスエビ』
『加能蟹』『香箱ガニ』などは代表的な食材です。
2024年〜2025年の加能蟹漁は例年通り、
11月6日から翌3月20日までとなります。
ズワイガニの雄の名前が地域によって
ブランド蟹となり呼び名が違います。
石川県では、加能蟹
福井県では、越前がに
鳥取島根では、松葉カニ
京都では、間人ガニ
と言われますが、どの蟹もいわゆるズワイガニです。
そして、ズワイ蟹のメス蟹を『香箱ガニ』といいます。
その加能蟹・香箱ガニ漁が11月6日に
一斉に蟹解禁となりました。
金沢では、解禁と同時に加能蟹を
一斉に食卓に並べるのは古くからの慣わしと
なっておりますが、むしろ、金沢の家庭で
愛されますのは少し小ぶりの
メスの香箱蟹の方が愛されております。
のとや大女将は金沢の近江町市場の横が
実家ですが、昔は、冷凍技術はもちろん
冷蔵庫も無いため、蟹解禁となりますと、
毎日食卓には大きな加能蟹が並んで、
香箱蟹は、おやつのように山盛りでむしろ
食べさせられたという思い出らしいです。
当時は逆に冷蔵技術が無いため、
バナナが高級品で、加能蟹や香箱蟹よりも、
バナナ一本の方が大変貴重だったようです。
金沢の人が食べる加能蟹の中でも、
『橋立漁港』で穫れる加能蟹と香箱蟹は
別格扱いで取引されております。
その理由は、
1.
沖に出ると急に海底が深くなるため、
漁場から橋立漁港が近いため、
カニ漁に出てからセリに出るまでの時間が短く
鮮度のいい状態の加能蟹が出ます。
金沢では橋立港のカニは大変人気があります。
2.
橋立漁港の漁場は、暖流と寒流がぶつかり
海底は砂地で豊かな栄養分に恵まれ
たっぷり吸収され、蟹や魚介類も
栄養豊富な餌に恵まれ、新鮮な身にうまみを
ぎっしり詰め込んでおり大変美味しいです。
3.
橋立漁港は、江戸時代 北海道や
日本海側の産物を京都や大阪に届けるための
港の一つとして大変な栄華を誇った港でした。
その為、昔より大変栄えた漁港で船もよいです。
橋立漁港の蟹が日本一美味しい蟹と
言われております。
そして、その橋立漁港で
最も加能蟹と香箱蟹を仕入れているのが
「のとや」であります。
香箱ガニで一番愛される食べ方は、
湯がいてから、身を出して甲羅の中に入れ、
お酢または酢醤油で食べる食べ方です。
のとやでも、オプションでの御注文には
湯がいた香箱ガニに薄い酢大根をかぶせて
お出ししております。
美味しい食べ方はゆがき以外にも色々とあり、
最近、特に多いのは『香箱ガニのパスタ』です。
和食のイメージが強い金沢と香箱ガニですが、
近年洋食の美味しいお店も増え、イタリアンでは、
この季節になると『香箱ガニのパスタ』が
看板メニューとして提供されます。
トマトとオリーブオイルとの相性も良く、
美味しく召し上がっていただけます。
最近人気の金沢おでんで特に話題なのは、
カニ面(カニヅラ)と言われる
香箱ガニのおでんではないでしょうか。
カニの面に、内子、外子を詰めて、
その上からカニ足で蓋をします。
身が崩れないようにするのは、
その店その店の技で、ダシを沢山吸うように
なっております。金沢のおでんはだし汁が命で、
薄口の醤油に出汁を利かせて、
食材本来の旨さを引き出します。源助大根などの
冬の味覚との相性もよく、金沢に来たなら
ぜひ一度味わっていただきたい、
香箱ガニの食べ方の一つです。
のとやにご宿泊の際は、夢横丁でも
味わうことができます。
のとやのカニ面は自信の逸品です。
職人が丁寧に作った出汁の効いた
金沢おでんの香箱ガニを、
是非味わって下さいませ。
のとやでご提供している活カニ懐石では、
地元漁港で水揚げされたオスの活きたずわい蟹を
「華咲きかに刺し」「焼き蟹」「せいろ蒸し蟹」で
お楽しみいただけます。
さらに、“夫婦”活カニ懐石では
「赤い宝石箱」と言われるメスの香箱ガニも
一緒に味わうことができます。
金沢で有名な寿司屋で、
大将の森田一夫氏は2019年に
厚生労働省から「現代の名工」にも
選ばれており、握るお寿司は絶品です。
こちらのお店でも、香箱ガニが解禁の間、
カニの凝縮された旨みを味わうことができます。
おでんを懐石料理に織り込んでいることで
有名なお店で、店主はのとやの神田板長の先輩です。
「おでん」といってもとても洗練されたもので、
ひとつひとつ丁寧に作られています。
香箱ガニの時期は、金沢おでんの華
「カニ面」として、外子のプチプチ食感と
内子の濃厚な味を楽しむことができます。
日本一美味しい!!橋立漁港の加能蟹と香箱蟹を
食べれる宿泊企画をお作りいたしました。
加能蟹は、刺し身、焼き、蒸しの
三通り食べ方で味わっていただきます。
蟹の甘み、旨味、奥深さを
じっくり味わって下さい。
そして、蟹味噌の美味しさでは、ずば抜けて美味しい
香箱蟹を旬のこの時期に。
美味しい加能蟹・香箱蟹を食べて
温泉でゆったりとした時間を過ごす。
20年間ずっと活蟹にこだわった
のとやの企画をお楽しみ下さい。
のとやではご家庭でも香箱ガニが食べられるよう、
通信販売を行っております。
職人が最適な美味しさになるよう湯掻いたものと、
内子・外子を丸ごと使いホワイトソースで仕立てた
贅沢なグラタンをご用意しております。
この機会にぜひ、ご利用ください。
創業714年、老舗旅館のとやの22代目若女将。
幼い頃から布団ひきや洗い場で
お手伝いをしておりました。
一度就職しましたが3年後に実家の若女将となり、
着物姿で家業を手伝っております。