長町武家屋敷跡
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第12回
金沢 長町武家屋敷跡
散歩を楽しむ


武家文化と
美しい庭園を味わう
長町武家屋敷跡

長町武家屋敷跡

江戸時代に
タイムスリップ
長町・武家屋敷

長町の武家屋敷跡は古くは、
中級武士だけが住むことが許された住宅街で
今もその流れが続く石畳と土塀・
用水の流れが綺麗な金沢中心の高級住宅街兼
古くからの観光地であります。
ひがし茶屋街は、どこか日本中にある
観光テーマパークになってしまいましたが、
ここ、長町武家屋敷は江戸時代加賀藩の
雰囲気が残っている、観光コースというより
金沢に来たらぜひお散歩してほしい
町並みだと思います。

今でも人々が生活を続ける場ではありますが、
美しい状態で保存されており、路地の路面に
さり気なく融雪設備が埋め込まれていたり、
町家風のトイレがあったりと、
観光のための設備を目立たないように
配置しているのも気遣いが感じられ、
大事にされているのがわかります。

長町武家屋敷跡

武家屋敷跡野村家
必見の庭園

武家屋敷跡で古くからの庭園とお屋敷を
一般公開していますのが、加賀藩士として
十一代仕えた・野村伝兵衛信貞のお屋敷です。
明治4年の廃藩まで連綿と続いた
由緒ある家柄ですが、武家制度の解体により
住人も変わりました。土塀や庭園の一部を残し、
加賀大聖寺藩(だいしょうじはん)の
北前船の豪商、久保彦兵衛が邸宅の
一部を移築し、現在に至っています。

長町武家屋敷跡

こちらの見どころは、樹齢四百年を超える
太いヤマモモの枯木と大雪見灯篭や、
さくらみかげ石の大架け橋などが
見事なバランスで配置された庭園です。
錦鯉がいる曲水が濡れ縁下まで続き、
苔むした大小様々な名石が目線を奥へと誘い、
狭さを感じさせません。小規模ながらも
風流な雰囲気を醸し出しています。

長町武家屋敷跡 長町武家屋敷跡

お屋敷は当時の書院造のままで、
移築前、藩主を招いた上段の間は、
総ひのきの格天井と六尺に及ぶ
桐板張りの床板が格式高い作りにしています。
また襖絵は、狩野派の最高峰
佐々木泉景が描いた山水画が大変美しく、
お庭と一緒に江戸時代からの流れを感じられます。

長町武家屋敷跡

ゆっくりとお散歩して
和菓子も楽しむ

長町の武家屋敷は、江戸時代から変わらない
細く長く続く土塀が真っ直ぐでなく
幾つもの曲がり角があり、観光客の人から
大変わかりにくいと言われます。
それは、金沢は先の世界大戦で戦火を逃れたこと。
そして、江戸時代に、お城を守るため
道を狭く曲がりくねらせ
賊に攻められないように作られた名残です。

長町武家屋敷跡

用水に沿って土塀が並び、
石畳の小路を散策すれば、
昔からの金沢の街を思い出させます。
金沢の長町の土塀は京都や奈良で見られる
土塀とは異なり、高さがないのが
特徴とされています。
土塀の高さは禄高によって変わり、
ここが加賀藩の中級武士だけが住むことを
許された界隈だったことを象徴しています。
冬期間は土塀を雪の浸透から守るため、
わらのむしろを土塀に掛ける
「薦掛け(こもがけ)」が行われます。
こちらは雪吊りと並ぶ金沢の冬の
風物詩となっています。冬に訪れた際は
是非注目してみてください。

長町武家屋敷跡

また、金沢と言えば和菓子。
日本三大和菓子処「京都」「金沢」「松江」と言われ、
ここ武家屋敷跡にも幾つかのお店が点在します。
それも、観光テーマパークの
ひがし茶屋街のように集まるのでなく、
町並みにとけこんでいるので、散歩しながら
江戸時代加賀藩の雰囲気を味わうことができ、
より金沢らしさを感じることができます。

長町武家屋敷跡 長町武家屋敷跡 長町武家屋敷跡

のとやから武家屋敷まで
車で40分。
温泉と宿泊も楽しめます

昔は、金沢に来たら温泉に入り
旅館で宿泊が江戸時代からの伝統でした。
加賀温泉郷の粟津温泉は
金沢の奥座敷として当時より愛され、
それは今も変わることなく続いています。

粟津温泉は来年開湯1300年。
のとやも創業707年を迎えます。
ぜひのとやに宿泊して、武家屋敷跡とともに、
橋立漁港直送の美味しいカニや
海の幸を堪能し、湧き続ける温泉も一緒に
楽しむのはいかがでしょうか?


のとやのこだわり


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古都金沢、石川県にある高級温泉旅館
貸切露天風呂|バリアフリー客室|露天風呂付き客室

※お部屋では、BSNHKはご覧頂くことはできません。

旅亭懐石のとや
ご予約専用番号 0761-65-1212

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